2015年3月29日日曜日

ゆんたくミュージアムツアー

鑑賞ツアーを行っている様子




3月28日(土)13時から、対話型鑑賞ツアーを行いました。
今回は、大和コレクション ディードリーム「つむがれた記憶」の作品の中から3点を選んでおこないました。
絵の中に「何が起こっているのか?」参加者と想像を膨らませながら、面白く展開しました。
参加者それぞれに作品の見方があります。作品の見方に、正解も不正解もありません。鑑賞は自由に、そして自分の目を信じて、発見していく楽しさがあります。
ええ!そんな見方もあるの?と、驚いたり、感心したり・・・では、今回行ったツアーで、どんな見方があったのか、少しご紹介しましょう。

 栗田咲子さんの「愛ちろりん」
・女の子がカチャーシーを楽しく踊っている。楽しくなって、動物たちも行進をはじめている。ボールがパカッと開いて何か飛び出すようなワクワク感がある。
・動物はイノシシです。木の陰からお尻フリフリ行進中。ボールは硬式野球のボールで硬いが、女の子と動物は柔らかく、優しさを感じます。・ボールはお月さまで、汚れは月のクレーター、うさぎの模様に見える。
・絵は平面的で立体感がありません。・ボールが子どもより大きく見える。・地面は柔らかく、動物の足はヒールをはいている様に見えてユニークである。などでした。

政田武史さんの「果ての窓口」
・水の中の生活に飽きたワニが精一杯背伸びをしたので、水の中の魚たちがびっくりして騒いでいる。それは波紋から感じる。ワニに獰猛さは感じません。
・ワニは中年の男性を連想させる。お腹が出っ張って、なで肩の形と腕の下がり方でだらしなさを感じる。沢山食べて、お腹がいっぱいで満足している様子。
・季節は夏。時間はお昼ころ。この作品は、人間そのものを描いている。どこにでもいるお父さんの姿に見える。

政田武史さんの「乗り移られている」
・水の中から見ている絵。水面から外の様子も見える。
・タイトルをつけるとすれば「口八丁手八丁のタコ」のイメージ。
・足の動きから、タコが慌てて逃げている様子に見える。タコは擬態して相手を惑わす生き物。墨が描かれていたら、もっと慌てている様に見えたかも。などでした。


これからも継続的に鑑賞ツアーを行っていきます!次回も是非ご参加ください、お待ちしています。ツアー開催の予定は、このブログのスケジュールでご確認ください。